2013年10月4日金曜日

雑記・その12 【ペライアのショパン・エチュード集の「木枯らし」に1小節の欠落があるとか無いとか】

 このブログをご覧になる方なら、伝統あるクラシック音楽雑誌のレコード芸術に「ピアノ名曲解体新書」と言う連載があるのを御存知かと思います。内容は、協奏曲を含むピアノ曲を毎回一曲ずつ取り上げて楽譜なども添付しながらかなり詳細に解説するコーナーや、取り上げた曲のお勧めCDを数枚紹介するコーナーがあります。

 さて、その連載で今月号(2013年10月号)に取り上げられた曲が「ショパン:練習曲集Op.10&25」なんですが、CD紹介の所でペライア盤が挙げられていて、その紹介文の中に「『木枯らし』で編集ミスにより一小節の欠落がある」と言う内容の一文がありました。
 具体的に「○分○○秒あたりで欠落がある」とか「○○小節目が欠落している」と言う記述が無かったので、「そんな所あったっけ????」と思いつつ手持ちの音源を最初から最後まで聴き直してみたところ、やはりソレらしき箇所はありませんでした。
ただ、私の手持ちCDは輸入盤なので、もしかすると記事を書いた方がチェックしたのは国内盤で、国内盤のみにその様な箇所あったのかもしれませんが、憶測の真偽の程はともかく、ある録音に対して「○○の欠落がある」とか「ミスタッチがある」などと指摘する場合は誰でもすぐに指摘の正誤が検証できるよう出来るかぎり「何分何秒あたりの所」や「○○小節目」と具体的に記述して欲しいと思うのですが。


 上記の箇所を取り上げたついでと言ってはなんですが、もう1点だけ。
数ヶ月前(2013年8月号)のその連載で取り上げられた曲は「スクリャービン・ピアノソナタ集」だったんですが、CD紹介コーナーのアシュケナージの全集の記事の中でグレムザーの録音が「全集」として言及されていましたが、これは明らかな事実誤認です。彼はまだ1・4・8番を録音していません(とっとと録音して欲しいですけど)。




 最後に、今年はまだCDレビューの投稿が1件のみなので、今年中に何とかもう一つ位は書ければなぁ~と思っている他に、プロコフィエフとスクリャービンのソナタ全集は何とか取り上げたいものの、一曲ずつ事細かに書くと時間が掛かってしょうがないので、何種類かの全集の大まかな寸評のみでも御紹介が出来ればいいなぁ~と思っています。